神奈川大学

工学部経営工学科

グローバル

異文化体験を通して
グローバルに活躍できる
コミュニケーション力を鍛える

1年次前期・後期の国際コミュニケーションⅠ・Ⅱを履修した学生は、夏休みや春休みに「海外研修」に参加できます。 現地のマーケットリサーチ、調査結果を発表するプレゼンテーション、現地大学の訪問などもあり、通常の語学研修に収まりきらない異文化体験が成長を後押しします。 さらに経営工学科のカリキュラムは、神奈川大学の派遣交換留学制度を活用し、在学中に半年ないし1年の留学が可能となっています。 またその準備として、語学力の向上を目指す英語ディスカッションの科目も用意しています。 ぜひ、在学中の海外経験を通して、国際的に活躍できるキャリアを描いてください。


2023年度夏季プログラム
(国際コミュニケーションⅠ履修学生を対象)
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台湾での観光ビジネス & 台湾・元智大学(桃園市)の研究室訪問

研修の目標

・ 事前研修(国際コミュニケーションⅠ)で検討した「台湾を対象とした観光ツアー企画」の実現に向けて、異なる文化を持つ海外(台湾)現地で、その企画が受け入れられるために、経営工学の視点から、どのようにアプローチすれば良いかを学ぶ。

・ 海外現地でのフィールドワークおよび現地旅行社の方々とのセッションにより、実際の海外マーケットの状況を理解して、商品企画やマーケティング・PRといった実践的なグローバルビジネスについて学ぶ。

・ 実際に海外(台湾)現地を訪れることにより、机上の理論だけでなく、現地の社会や人びとの生活など、リアルな現実を体験することでの実践力を養う。

・ 台湾・元智大学の経営工学系学科(Department of Industrial Engineering and Management)の研究室を訪問して、経営工学のグローバル展開を理解して、本学科と同じく経営工学を専門とする先生方や学生達との交流を図る。

具体的なテーマ

・ 海外(台湾)現地でのフィールドワークを通じて、事前研修(国際コミュニケーションⅠ)で検討した観光ツアー企画を、より実践的なビジネス商品に近づける。

・ ビジネス体験として、現地旅行社の方々へ、事前研修で準備し、現地フィールドワークで改善した観光ツアー企画のプレゼンテーションを実施する。

・ 現地旅行社の方々から、海外ビジネスの実際と、海外で働くことの意義を学ぶ。

2023年度研修プログラム
日 程 午 前 午 後
1日目 台湾・台北(松山空港)に向け出発 台湾の歴史を学ぶツアーに参加
(十分、九份、饒河街夜市)
2日目 現地旅行社との事前研修会 フィールドワーク
3日目 フィールドワーク フィールドワーク
4日目 台湾・元智大学を訪問 フィールドワーク
5日目 プレゼンテーション準備 現地旅行社でのファイナル
プレゼンテーションと交流会
6日目 日本に到着
台湾・台北などの紹介

台湾は日本と似ているところがたくさんありました。電車の乗り方は日本と同様、Pasmoのような悠遊カードにチャージして改札を通ります。 食事では屋台で食べ物を買い、食べ歩くこともあります。さらに、台湾ではコンビニが充実しています。おにぎりもとてもおいしかったです。 気温も日本と似ていて、じめっとしています。直射日光は体力が奪われてしまうので女性の方は日傘をさすのがおすすめです。 反対に、日本と違って困ったことは、急な天気の変化があることです。 台湾ではスコールが有名で、滞在している間さっきまで晴れていたのに、一瞬で土砂降りになるということが数回ありました。 また、トイレのトイレットペーパーを流さず備え付けのごみ箱に捨てる、というのもすこし抵抗がありました。 しかし、台湾は自然がすごく綺麗でした。朝は台湾の街並みがホテルから見られるのが最高ですし、夕日は街中がオレンジ色に染まって綺麗でした。 夜は屋台がたくさん出店したり、お寺がライトアップされたりしていてすごく素敵でした! 台湾、台北だけでも見どころがたくさんあって、研修の中だけでは回り切れませんでした!

事前研修(国際コミュニケーションⅠ)

事前研修ではまず、観光を専門とする先生や現場の方々からSTP分析などのビジネスプランを考える方法や台湾観光の特徴を学びながら、グループでプランをデザインしました。 その後、第8・9回(全14回)の授業にてプレゼンテーションを行い、先生方やみなとみらいキャンパス観光ラウンジの方々からアドバイスを受けて、プランの修正を行いました。 修正後、第13・14回の授業にてもう一度プレゼンテーションを行い、プランの提案先である台湾の現地旅行社向けの資料を作成しました。 難しく感じたことは、現地に行かずに観光プランを作成することや、なぜその観光プランにしたのかプランの裏付けをすることが大変でした。 それでも仲間と仲良くプレゼン資料を作成したり、プレゼンを練習したりしたことはとても楽しかったです。 計3回も人前で話す機会があるので、資料をどうしたら魅力的に作成することができるのか、どのように伝えたら良いかなど多くのことを学べました。

元智大学の研究室訪問

大学に着いてからは、元智大学の先生が大学を案内してくださいました。大学の中に入り、人間工学を研究している研究室を見学しました。 説明はすべてその研究室の学生が行い、すべて英語で説明してくださいました。 人を認知して案内するロボットや、人の目の動きを観察してその人のプレゼンテーションの評価をする、など色々な研究が行われており、皆、興味津々でした。 途中そのVRを体験する機会があり、研究している技術の高さに驚きました。他の部屋ではまた違う研究の話をしてくださり、最後には簡単な元智大学に関してクイズを出題してもらいました! 正解した人は、元智大学オリジナルグッズをもらっていました。さらに帰りに、神奈川大学の学生全員にタピオカの差し入れがあり、台湾の大学を充分に満喫することができとても楽しかったです。 実際に海外の大学の研究室を見学したことで、もし海外に留学したらこんな感じだろうというイメージも持つことができ、とても貴重な体験をしたと思います。

フィールドワーク

日本でずっと考えていた自分たちの観光プランを現地で確かめることができる、と考えるとすごく不安がありました。 フィールドワークは3日間グループで自由に行動する時間がありました。一見長く感じますが実際過ごしてみると、計画的に回らなければ、時間がすぐ過ぎていくのを実感しました。 現地で実際に回ってみることで、ネットの情報以外のことをたくさん知ることができました。 一番は交通手段です。バスでの移動時間が思っていたよりも長かったり、時間通りに来なかったり、電車での移動にすることで旅行プラン全体の費用を抑えることができたりと、気づくことがたくさんありました。 また、日本にいるだけではわからない文化の違いや、屋台がどれだけ混むのか、本当に自分たちが調べたお店が調べたとおりに営業しているのかなど、フィールドワークの結果で最終的にプランを大きく変更するグループもありました。 気温、道のり、費用、雰囲気というのは実際に体験しないと分からないことなので、現地でのフィールドワークはプレゼン作成時にとても重要でした。

現地旅行社でのプレゼンテーション

本番前日はどのグループも夜遅くまでグループで集まり練習をしたり、資料の修正を行ったりしました。 プレゼン発表時は全員日本語で行い、1チームずつ前に出て会社の方に向けてプレゼンをしました。パソコンの操作や、ページをめくるタイミングなどチームでの練習は必須でした。 プレゼン中、会社の方は終始笑顔で皆のプレゼンを聞いて下さり、1チームずつにコメントをしてくださいました。 ダメだしばかりされると身構えていたけれども、色々なポジティブンコメントが多く、安心して終えることができました。 そのお陰でプレゼンが終わっても、良い雰囲気で仲間と達成感を味わうことができました。 反対に完璧だと思っていたプランでも、問題点を指摘される部分はあったので、プレゼンが終わった後、ああすれば良かったと反省点はいくつかありました。 ですが初めての旅行プランのデザインで、時間をかけて仲間と協力し合い、慣れない環境で1つのことを成し遂げることはたくさんの学びがあり、たくさんの経験がありました。


マレーシア・プトラ大学
Universiti Putra Malaysia (UPM)

研修先情報
・ 1931年に創設された国立大学
・ 農学,工学,医学など16学部を有する総合大学
・ 学生数は約25,000人
・ マレーシアでトップレベルの大学として位置づけられる
・ 工学部では6割が女子学生
マレーシアで実施する理由
1. 急成長する東南アジア(ASEAN)の主要国
2. 日本を含む世界の企業が注目する巨大市場
3. 多民族が共生する複合民族国家で、複数の異文化を体験できる国
4. 日本と良い国際関係にある国(ルックイースト政策、多くの日系企業が進出)
5. 複数の言語が使用されている国(マレー語(国語)、英語、中国語、タミル語など)
2019年度研修プログラム
日 程 午 前 午 後
1日目 マレーシアに向け出発
2日目 英語研修 ワークショップ
3日目 英語研修 ワークショップ
4日目 フリータイム フリータイム
5日目 トレッキング(ブルーラグーン)
6日目 英語研修 アンケート調査
7日目 英語研修 企業見学
8日目 英語研修 アンケート調査
9日目 企業見学 英語研修
10日目 英語研修 最終発表準備
11日目 フリータイム フリータイム
12日目 フリータイム フリータイム
13日目 フリータイム フリータイム
14日目 ELS (語学研修・修了書授与) 最終発表
15日目 日本に到着

*フリータイム:学生が主体となり
スケジュールを決めた

マレーシアの紹介

マレーシアは東南アジアにある国であり、国教はイスラム教である。首都はクアラルンプール。 国語はマレー語であるが、多民族国家であるため、英語や中国語が通じる場合も多くある。しかし、英語文法の中にマレー語の単語が混在することもある。 通貨単位はRM(リンギット)で、1RMおよそ25~30円程度である。1RMで飲み水が買える。またGong chaのタピオカミルクティーがおよそ10RMで買える。

英語学校(ELS)

平日の午前9時~12時or13時~17時(途中で休憩をはさむ)、計8日間授業が行われた。会話を中心とした授業で、 単語の発音・話し方などの基本・普段使うフレーズの使い分け・相槌・意見の表明の仕方などを学んだ。 また、グループやペアで発表を行う授業もあった。発表のテーマとして、童話・逸話・神奈川の観光地紹介を選んだ。

ワークショップ

今年度はシェアリング・エコノミー(共有経済)をテーマに、事前に日本で調査し、作成したパワーポイントをマレーシアに着いて一番初めに発表した。 また、プトラジャヤのショッピングモールなどで、そのテーマについてアンケート調査を行い、その結果を集計・考察して最後にバディさんと一緒にプレゼンテーションした。

企業訪問

ワークショップのテーマ(シェアリング・エコノミー)に関連した現地企業2社を訪問した。 日本でいうタクシー呼び出しアプリや電動アシストの自転車・キックボードをシェアレンタルする企業を訪問して、マレーシアでの企業経営の実際を知ることができた。

企業訪問

・ ツインタワー

マレーシアの首都クアラルンプールには、世界で一番高いツインタワーがある。近くには国際会議場や水族館などがある。タワーにエレベーターでのぼり、クアラルンプールを一望するという経験をした。

・ マラッカ

マラッカはマレーシアにある歴史的都市群であり、ババ・ニョニャという中華系マレーシアンの生活が見られる古民家、マレーシアの日本統治時代の様子などが見られる歴史館などがある。写真に見られるレンガ色の建物が印象的だった。

・ IOI CITY MALL

UPMの近くにはIOI CITY MALLという大型ショッピングモールがある。売り場面積は13万5,000平米もあり、生活必需品含め大抵のものは購入することができる。現地での生活中はほとんど毎日利用していた。 建物内にはボーリング場もあり、2ゲーム500円で遊ぶことができる。ボーリング場の他にスケートリンクもある。

マレーシア・プトラ大学
Universiti Putra Malaysia (UPM)

研修先情報
・ 1931年に創設された国立大学
・ 農学,工学,医学など16学部を有する総合大学
・ 学生数は約25,000人
・ マレーシアでトップレベルの大学として位置づけられる
・ 工学部では6割が女子学生
マレーシアで実施する理由
1. 急成長する東南アジア(ASEAN)の主要国
2. 日本を含む世界の企業が注目する巨大市場
3. 多民族が共生する複合民族国家で、複数の異文化を体験できる国
4. 日本と良い国際関係にある国(ルックイースト政策、多くの日系企業が進出)
5. 複数の言語が使用されている国(マレー語(国語)、英語、中国語、タミル語など)
2018年度研修プログラム
日 程 午 前 午 後
1日目 マレーシアに向け出発
2日目 レセプションセレモニー、
学生宿舎入り、企業訪問
3日目 語学研修 語学研修
4日目 フリータイム フリータイム
5日目 語学研修 ワークショップ
6日目 語学研修 ワークショップ
7日目 フリータイム フリータイム
8日目 フリータイム フリータイム
9日目 語学研修 ワークショップ
10日目 企業訪問 語学研修
11日目 語学研修 ワークショップ
12日目 語学研修 ワークショップ
13日目 フリータイム フリータイム
14日目 フリータイム フリータイム
15日目 フリータイム フリータイム
16日目 卒業式 発表
17日目 帰国

*フリータイム:学生が主体となり
スケジュールを決めた

マレーシア研修全体について
人の優しさ、食事、色々な文化が混ざったマレーシア特有の文化などが体験でき、良い経験となった。 マレーシア現地の生活を通じて学んだ英語でのコミュニケーション能力を、今後の海外での生活に活かしていきたい。 自由時間が多くあるため、休みのプランが自分たちで立てやすかった。
ワークショップ

プトラ大学の学生バディと英語で話し合いながら調査を進めた。
E-Commerce(電子商取引)をテーマに、現地の人々にアンケート調査を実施し、ネット(仮想)とリアル(実店舗)の融合、C to Cサービスや電子決済の普及など、 マレーシアと日本の違いを考察しながら、今後の企業戦略について議論した。
研修の最後に、英語でプレゼンテーションを行った。

英語学校での研修
英語での議論の仕方を学んだ。
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを学んだ。
LとRの発音の違いを学んだ。
研修の最後に、英語で発表会を行った。

企業訪問

日系企業と現地の企業に訪問した。

マレーシア現地で知ったこと、経験できたこと

多民族国家なので、色々な言語や宗教、価値観に触れられた。
文化の違いを感じられた。
みなさんフレンドリーで、日本への好感があった。
日本と比べると、ゆっくりと時間が流れていた。
英語に自信がなくても、現地の人が理解しようとしてくれるので、安心できた。
宗教の関係で、お祈りが一日五回あった。
イギリス英語で、かつマレーシア特有の訛りもあった。(基本的に、日本での授業はアメリカン英語)
熱帯気候で雨季・乾季と四季がないため、基本的に気温は20度後半であった。
雨は朝や夜に短時間で集中していた。
日の出や日の入りが遅かった。
多民族国家であるため、多種多様な食事が楽しめた。
1回の食事が150~300円程度など、物価も安かった。食事の量も満足できた。
日本人でも食べやすい味付けであった。
日本食もあった(ただし、少し高い)。
交通手段は主にタクシーであったが、日本と比べるとかなり安価であった。

学生宿舎
様々な国籍の人がいるため、コミュニケーションが取れた。
ランドリーもあり、洗濯に困らなかった。
広いグラウンドがあり、みんなで遊ぶことができた。